小田原に、鯵の唐揚げを看板にした店がある。
吉匠(きっしょう)。
小田原に2店舗、そしてサービスエリアやパーキングエリアにも出店している。
今回は ラスカ熱海店へ。
店の前には行列。
観光客が次々に足を止めていく。
小田原の食べ歩き名物として、すっかり定着している様子だ。
鯵の丸揚げ
この店の看板は
鯵のひらきの丸揚げ。
骨は外さない。
頭も尾も、そのまま揚げる。
皿の上には
開かれた鯵が一枚、丸ごと。
食べてみるとすぐ分かる。
骨まで食べられる。
ひらきにすることで骨が露出し、
揚げることでそのまま食べられる硬さになる。
丸ごと食べる魚料理は多いが、
この形の鯵の唐揚げはあまり見かけない。
店の個性がよく出ている料理だと思う。
フレーバーの楽しさ
もう一つの特徴が
味のバリエーション。
店頭には
- 青のり
- カレー
- ガーリック
- コーンポタージュ
など様々なフレーバーが並ぶ。
価格は 1枚350円前後。
丸ごと一枚の見た目のインパクト、
そして食べ歩きできるサイズ感。
観光地の小田原という場所とも相性がよい。
身の厚み
今回の鯵は
やや小ぶりだった。
小アジではないが、
中型というよりは こぶりのサイズ。
そのため、
食べた印象としては
身よりも骨の食感が前に出る。
衣のついた骨を食べている感覚に近い部分もある。
結果として
一番印象に残ったのは
頭の部分。
揚げた魚の頭は
旨味が濃い。
この料理でも、そこが一番おいしかった。
サイズという難しさ
ここは少し考えさせられる。
もし鯵がもう少し大きければ、
身の旨みはもっと出るはず。
ただ、その場合
骨まで食べるコンセプトが成立するか
という問題もある。
あるいは
- すでに試しているのかもしれない
- 価格とのバランスかもしれない
- 観光地の食べ歩きサイズとしての判断かもしれない
理由は分からない。
いずれにしても
この料理が
「骨まで食べる鯵」
という方向で作られていることは
よく伝わってくる。
鯵の世界が広がる
鯵といえば
干物。
焼いて朝食で食べる魚。
そんなイメージが強い。
しかしこの料理は
まったく違う鯵の姿を見せてくれる。
ビールと一緒でもいい。
食べ歩きでもいい。
鯵にはまだ
こういう食べ方もあるのか。
そう思わせてくれる料理だった。
アジカラ
小田原に行く機会があれば
ぜひ試してみてほしい。
サカナカラの魅力、鯵の新しい楽しみ方に
きっと出会える。